先日までの快晴続きが嘘のようにしとしと雨降りの花巻です。いよいよ梅雨が本格化してきました。洗濯物の生乾きに神経をすり減らす日が続きそうです。

さて、息子の幼稚園は基本給食なのですが、月に一度、手作り弁当の日があります。たまにの事なのでその時くらいは息子の食べたいものを作るようにしています。

そのお弁当は妻と相談し、隔月交代で作ろうと決めています。周りのお友達がキャラ弁ということで最近はもっぱらネットで画像を検索しながら作っています。キャラ弁に関しては良し悪しあるでしょうし、食材を遊んでいる気がして個人的に正直あまり好きではなかったのですが、美味しかった!面白かった!と空の弁当箱を持ち帰ってくるのを見ているとやめられません。

この本は高校に通う息子へ、シングルファーザーの父が欠かさず作っていた弁当をまとめた本です。おかずのこだわり、使っている調理道具、愛用している弁当箱まで載っています。

この本には弁当を通じた父と子のコミュニケーションや愛情のやりとりで溢れています。「食育」と言うと堅苦しい印象がありますが、細かな理屈を抜きにした弁当を通じた2人の関係性に、「食育」の真髄を垣間見た気がします。

息子が大学に進学したことを機に父の弁当作りは終わりを迎えます。息子は引き続き父の弁当を望みますが、友人と食べる学食にしたら?と父は断ります。何を食べるか?よりも、誰と食べるか?という事の重要さを伝え、次のステップへ進めと諭した瞬間で、その距離の置き方に料理本ながら感動しました。

著者の渡辺俊美さんは学生時代から大好きなバンドのメンバーということがこの本を読もうと思った直接的なきっかけではあるのですが(最近だと猪苗代湖ズで紅白歌合戦にも出場しましたね)、よくあるタレント本とは一線を画す深みのある面白い本です。全ての人にオススメです。

この先息子も多感な時期を迎え、予想だにしない成長をしていくかもしれません。その時の手段の一つとして、こういうコミュニケーションの取り方もあるのだな、と思いました。

いやー、面白かった!
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