ちょっと風は冷たいけれど、快晴だった岩手です。もう雪は勘弁ですね〜。

ご存知の方も多いと思いますが、地元花巻の名物デパート、マルカン百貨店が6月で閉店します。

レトロな佇まいで全国からファンが集う名物スポットですが、建物の老朽化により泣く泣く閉店の決定が行われたというニュースは全国のマルカンファンを悲しませることとなりました。

以前私もオススメメニューをブログに書いた事もあるくらいのファンなのですが、これまでも何度も閉店の噂があった事から、未だに閉店決定が信じられないでいます。

クリスマスプレゼントが毎年マルカンの包装紙だったので、サンタクロースはマルカンに住んでいるのだと本気で信じていた幼稚園時。

祖父のバイクに乗せられ地下の食品売り場へわかめの納品が終わると、何もしていないのにバイト代としてお菓子を買ってもらえた小学1年時。

ワゴンセールに売っていた、サッカーをやるとすぐ穴が開くスニーカーばかり履いて逆にマルカンに行く口実にしていた小学3年時。

初めてレコードを買いに行き、本当は中森明菜が欲しかったけれど気恥ずかしくて安全地帯の「ワインレッドの心」を買った小学5年時。

友達同士で初めて無許可で学区外のマルカンに買い物に出かけ、何とも言えない満足感や達成感に満たされた帰りのエレベーターで、担任の先生と鉢合わせてしまった小学6年時。

花巻まつりで賑わう大食堂で、初めて他校の生徒に絡まれた中学2年時。

テスト期間中、学校帰りに大勢で7階のゲームセンターに行き現実逃避していた高校1年時。

18時以降は在庫消化の為に名物ソフトがパフェの容器に入ってくると聞いて、部活帰りに何度か通うも一度も巡り会えなかった高校3年時。

夏は海水浴の帰り、冬はスキー場の帰りにわざわざ寄って反省会を開いた20代。

そして、妻や息子と当たり前のように御飯を食べに行った30代。

食堂だけでなく、マルカン全てにたくさんの思い出があります。そんな思いに若さ溢れる花巻北高生が署名活動を展開したり、地元企業が存続に名乗りを上げたりしています。

色々なしがらみや問題があるにせよ、マルカン百貨店は存在し、人々の思い出として刻まれている事に変わりはありません。

営業が残りわずかとなり、平日でも行列ができている大食堂ですが、何とか食べ納めをしたいと思っています。



※画像はネットから拝借しました。